週末に観た映画3本目は「PLAN 75」。
75歳以上の人が自ら死を選択する事ができるという、「PLAN75」と呼ばれる法律が施行された日本を舞台に、立場の違う数人がそれぞれ主人公としてストーリーが紡がれる作品です。
ちょうど、高齢者の選挙権についての話が上がっていたり、そもそも高齢化社会への対策が全く見られない日本では、なんとも微妙なリアル感がありますね。
一番印象に残ったのは、PLAN75を利用する事を決定した、主人公の一人と、実際に死ぬまでのサポートをするコールセンターの係員との交流を描いたシーン。
実際に会う事は規則で禁じられているそうだが、この二人がボーリング場でボーリングをするシーン、夜に決められた時間だけ電話で話をするシーン、最後に別れをつげたあと、コールセンター係員の流した涙は忘れられないシーンでした。
血のつながりはなくても、実際に会って話して、つながりができてしまえば、情がうつって、死を選択する事を止めたくなる、というのは凄くわかる気がしました。
